前回は、NYの多様性からも助けられているという話を書きました。今日は、英語を鍛えると言いながらの「後からついてくる」話です(笑)。
今の所属スタジオ BodyTonic Pilates Gymnasiumでインストラクタートレーニングを始めた頃、私を含めて3人いた研修生(アメリカ人とスウェーデン人)の中では、私が圧倒的に英語ができませんでした。ある日、英語の表現が混乱して、課題のエクササイズがうまく教えられなかったことが。明らかに英語力に劣る私は落ちこぼれだな・・・と落ち込んでいたら、ボスのジェニファーは、慰めるでもなく、もちろん怒るでもなく、「明日またやってもらうから、練習してきて」と。その夜、必死に今まで聞いてきた英語を思い出しながら練習して、翌日は無事にできたら「ほら、できた!」とただ喜んでくれました。
実は、このときに限らず、ジェニファーから、英語力不足についてコメントされたことが、ただの一度もないのです。英語に関して、唯一ジェニファーと話したのは、私が自ら、英語力のなさを不安に思っている、と相談したとき。その時、ジェニファーは「英語力は後からついてくるから」と簡潔に答えてくれました。それだけ。
インストラクターとして学びが深まり、教えるべきことがわかり、教えたいことが生まれ、それをクライアントさんに伝えることを考えていれば、そのために必要な語学力が自然と高まる。または、そのために努力をする。当然、必要な英語力を身につける努力をすることは必須(この話もまたいつか書きます)。でも、彼女は本当に、「英語力」が優先事項ではないと考えているんだなと思わされました。
ピラティスインストラクターに必要な技能や性質をよく知っているからこそ、「ピラティスインストラクターを育てるプロ」として、私がその「順番」を間違えて、変な遠回りをしないように、自然と導いてくれたんだと思っています。
ちなみに、この写真に写っているインストラクター仲間たちにも、これまで英語力に関してコメントを受けたり、批評されたことが一度もありません!わからない英語や微妙な発音について質問すればいつでも気軽に教えてくれるけど、「困ってる?」とか言われたこともないし、聞いてもいないことを”ご親切”に教えられたこともない(!)。いわゆる、マウンティングされたことがない、ってことですかね。これは実は、採用された他の二つのスタジオでも同じで、英語力について批評されたことが、限られた私の経験とはいえ、NYのピラティスワールドで今のところ一度もないのです。
もし逆のことばかりが日々起こっていたら、私の性格上、心に積み重なって、結構な重荷になっていたと思う。だから、実は、こういう環境って、すごくすごく大事なものだと思っていて、そういう意味でもラッキーだったなーと思っています。
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尊敬する前述のボス ジェニファー・デルーカを招いた初の日本向けワークショップが、来月9月11日(土)に開催されます。英語が分からなくても通訳(=ME!)が入りますので大丈夫!まだお申し込みが間に合いますので、ご興味がある方は、ぜひ専用ページのリンクから見てみてくださいね。
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