自由と型とクラシカルピラティス 2

先日、INSPIREのエリ先生が、私のクラスに「自由を感じる」と書いてくださったことについて、その後、思い切ってエリ先生に、どの辺りを「自由」と感じていただけているんですか?と聞いてみました。


先日も書いたけど、クラシカルピラティスはジョセフ・ピラティスの教えたエクササイズをもとに、エクササイズ自体もオーダー(順序)もある程度守って行うのが基本ゆえ、一見すると「自由」ではない、と考えられがちだから、逆にそんなピラティス業界の云々を知らない先生が「自由」を感じてくださったことが新鮮な気がしたんです。


何度かやりとりさせていただく中で気づいたのが、私が教わってきたクラシカルピラティスの先生たちの中では、1人も、ピラティスのためのピラティスを教えてはいなかった、ということ。


私の先生たちはクラシカルの人たちなので、非常によく「ピラティス」を研究しているけど、誰1人として、クライアントさんの体を置き去りにしていた人はいなかったと思うのです。


これはピラティス自体が非常によくできたものだ、という証左でもあると思うのだけど、目の前にあるエクササイズやそのオーダーに対して「なぜ?」と問いかけることで、体について、体と心の関係性について、しっかりと深めていけるものであるということ。だからこそ、クラシカルピラティスを突き詰めることが、目の前にあるクライアントさんの体のための探究にもなるし、それが同時に、ピラティスそのものの探究にもなる。


さらに、エリ先生が私の教え方を、「個性に合った型を引き出すアプローチ」と形容してくださったのですが、細かく体のあり方を調整していくような方法論ではない、veryクラシカルな私のクラスを、「一人ひとりの個性を大切に見て」いると言っていただけたのは、ちょっとした発見でした。型を型どおりに教えるのではなく、一人ひとりに向き合えていたのかもしれない、と思えて・・・単純に嬉しかったです。


こんなたくさんの気づきを与えてくださる、知性の塊のようなエリ先生とコラボさせていただけることに、感謝ばかりです!


8月も早々の土曜日にお邪魔する予定です。エリ先生もとても素敵な方なので、ぜひ会いにきてくださいね。またご案内を出しまーす。

Good Vibes Only!

ニューヨークのピラティス インストラクター。 マンハッタンとブルックリンの スタジオで、日々 ピラティスを語り続けています。 気が向いたら更新中。

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